名古屋大学環境医学研究所

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研究技術支援
◯動物実験管理セクション
◯共通機器管理セクション

◯動動物実験管理セクション

環境医学研究所実験動物施設の運営管理、動物実験委員会の行う審査や、飼育施設の視察、動物実験に関するコンサルティングなどにより安全管理を行うとともに、病態モデル動物を用いた生理機能解析支援などを行う。

◯共通機器管理セクション

利用可能な共通機器

1.全ての方が利用可能な機器

   1)共焦点レーザー顕微鏡 LSM980(カールツァイス)
   2)共焦点レーザー顕微鏡 LSM710(カールツァイス)
   3)バーチャルスライドスキャナー NanoZoomer-2.0RS(浜松ホトニクス)

2.所内の方が利用可能な機器
   4)小動物用コンパクトMRIシステム (DSファーマ バイオメディカル)
   5)自動パラフィン包埋機 VIP5プレミア(サクラファインテック)
   6)クリオスタット HM500-OC (サーモ)
   7)ミクロトーム RM 2155 (ライカ)
   8)フローサイトメーター FACSLyric(ベクトン・ディッキンソン)
   9)セルソーター FACSArialll(ベクトン・ディッキンソン)
   10)オールインワン蛍光顕微鏡 BZ-X800(キーエンス)
   11)オールインワン蛍光顕微鏡 BZ9000(キーエンス)
   12)小動物用エネルギー代謝測定システム(アルコシステム)・運動量測定装置 ACTIMO(シンファクトリー)

1)共焦点レーザー顕微鏡 LSM980 with Airyscan 2
共焦点レーザー顕微鏡は、細胞や組織における分子・タンパクの局在や動態を蛍光物質で可視化して観察する顕微鏡装置です。レーザー光によって励起された蛍光シグナルを共焦点のみで検出する(光学切片)ため、解像度の高い画像を取得できます。さらに、このような光学切片を連続して取得し3D構築することで、3次元構造の解析ができます。また、透過光像と重ね合わせることで検出した分子の細胞・組織内のより正確な局在を知ることができます。

当研究所のZeiss LSM980は、従来のLSM710が持つ機能はすべて備え、更に解像度を向上させる超解像度検出器Airyscan2を搭載しています。Airyscan2と画像処理によりXY方向90nm、Z方向270nmの分解能で観察が可能です。LSM980には6種類のレーザー光源(405nm、445nm、488nm、514nm、561nm、639nm)が搭載され、倒立型の蛍光顕微鏡が設置されています。そのため培養用シャーレを用いた培養細胞の観察が可能です。

2)共焦点レーザー顕微鏡 LSM710

Zeiss LSM 710はスペクトル検出型の共焦点レーザー走査顕微鏡装置です。試料からの蛍光波長の情報を取得して、任意の波長に分光できます。このため、近接した蛍光も容易に分離できることから、多様な蛍光試薬を使用して研究することが可能となりました。さらに、試料の持つ自家蛍光も排除できます。

LSM 710には、4種類のレーザー(Blue Diodeレーザー: 405nm, Arレーザー: 458/488/514nm, DPSSレーザー: 561nm, HeNeレーザー: 633nm)が搭載されており、倒立型の蛍光顕微鏡が設置されています。従って、検出できる波長領域は広がり、培養用シャーレやマルチプレートを用いた培養細胞の観察が可能です。

↑ミシオンVa遺伝子変異マウス(dilute-neurological)の小脳組織切片。
  A: DAPI染色、B: 一次抗体;抗RBM3抗体、二次抗体 Alexa 488、
  C: 一次抗体、抗IP3レセプター抗体、二次抗体 Alexa 568、D: 重ね合わせ画像   関連論文;The Journal of Neuroscience, 2011, 31(16):6028-6040
3)バーチャルスライドスキャナー NanoZoomer -2.0RS (注)蛍光画像は縦筋が入ることがあります。

スライドガラスを高速でスキャンし、高解像度なデジタルデータに変換する装置です。厚みのあるサンプルは、フォーカス方向へのZ-stack(多層取り込み)により、フォーカスを変えながら観察することもできます。 また、蛍光標識したサンプルもバーチャルスライドとして退色を気にすることなく観察可能です。 本機は以下の3種類のフィルターキューブを揃えています。

① B励起フィルタ:FITC-3540B-OMF
② G励起フィルタ:TXRED-4040B-OMF
③ トリプルミラーフィルタ:DA/FI/TX-B-OMF

9)セルソーター FACSAriaIII

セルソーター(自動細胞解析分離分取システム)は、蛍光抗体で染色した細胞の表面抗原量及び生物学的特性を解析し、特定の細胞を分取する装置です。本機は、これまでの高速ソーティングの機能に加え、シグナルを効率よく検出できるシステムを採用しており、多彩なマルチカラー解析が可能です。
現在、405nm、488nm、633nmの3本のレーザーを搭載しています。更に、自動細胞捕集装置により、目的の細胞を各種プレートに自動分種することも可能です。

共通機器の利用案内  
共通機器支援室メールアドレス:
kks@riem.nagoya-u.ac.jp

①利用申請
・当施設の機器をご利用の際は、利用申請が必要です。
 ※他学部・学外の方がご利用いただける機器は、下表の3種となります。

②WEB予約システム
・一部の機器はWEB予約システムによる予約が必要となります。
・利用申請、WEB予約の詳細は、共通機器支援室(kks@riem.nagoya-u.ac.jp )までお問い合わせ下さい。

③利用料金について
・下記の機器には、機器利用料がかかります。

機器名 課金単位 所内 他学部 学外
共焦点レーザー顕微鏡 LSM980 1時間 320円 1,180円 1,530円
共焦点レーザー顕微鏡 LSM710 1時間 295円 1,069円 1,385円
バーチャルスライドスキャナーNanoZoomer 1時間 305円 702円 916円